自然栽培の株の大きさが違う!

稲刈り後の株を見ていると、一株の分蕨の量が慣行栽培よりかなり多い、自然栽培の株は30本ほど出ているが慣行栽培では20本出ていると多い方です。

慣行栽培は株の間隔が狭くて生育が抑えられているのかもしれませんが疎埴の自然栽培のメリットです。

2020米つくりの成果と反省点です

うまくいったこと

1)新型コロナ感染予防のため集合作業ができず、参加者の皆様には紙上報告となってしまった

  ことをお詫びいたします。

2)ジャンボタニシ対策が昨年の失敗経験から水位管理を主に丁寧に行い成功した。

  1、田植え直後は水位を下げ土壌と同じヒタヒタ状態で2週間おき苗の生育に合わせ水位を

    深くしていった。

  2、あぜ際に水深10cm程度の溝を掘りジャンボタニシを誘導した。

  3、食害が発生しないように見回りをして苗についているジャンボタニシは駆除した。

3)苗はあぜぎりぎりまで植えないで、あぜのそばに溝を掘ることにより2~30cmの空間が

  できたためあぜ草の処理がやりやすくなった。

  また刈り取ったあぜ草は溝の中に投入してジャンボタニシの餌となり田んぼの養分の循環

  になった。

4)中干(土用干し)を1週間行ったが生育面に影響が出たかは判明せず。

5)苗がジャンボタニシの食害にほとんど会わなかったので収量が昨年の2,5倍となって体験田で

  自然栽培を始めて最高の収穫となった。

6)あぜの側に掘った溝の土で圃場の高低差が減少して水没する苗がなくなった。

 

来年以降対策が必要なこと

1)コロナ禍でも体験していただけるように感染防止対策を検討する

2)水位を下げたことにより長期にわたり表面が水面下にならず雑草(ヒレタゴボウ)を主に

  生えた場所ができた、水平にすることにより水没させてジャンボタニシが活動しやすくする。

3)除草が必要な時は早めに対応する。

4)ジャンボタニシ捕獲トラップはぬかみそ・酒かす・タケノコ全部ジャンボタニシには不人気

  であぜ草が遠くからでも寄ってくるほどの人気商品だった。 (普段食べてないものは人気が

  ないのかもしれない)

 

 

 

 

稲刈りしました。

今年は新コロナウイルス感染対策のため共同作業は中止として天日干しは取りやめました。

コンバインの作業は2時間で完了しました、コンバインでの収量は1655kgで乾燥後は1158kgと

なりました。昨年の収穫は450㎏でしたので昨年の不作のリベンジはできたかなと考えてます。

 

実りの秋になりそうです

ジャンボタニシとは共存共栄

あぜ草を田の中に入れるとタニシが集まってきます。

あぜ草刈りの草はすべて圃場の中に入れてタニシに食べてもらいます。

圃場の地表の高低差をなくして均一に水が広がれば除草作業を全部タニシにしてもらえます。

出穂です

8月23日 穂が出てきました、猛暑の中稲の花が付いています。

また除草が必要です

一度機械除草をしたのですがまた雑草が茂ってきました、これだけ大きくなると機械では対処できないので人が対応しないと除草できません。

土用干しをして田の中に入りやすくなった機会に人力で除草しました。

除草した草を圃場から出さずに根元やあぜに置いて水位を上げた時にジャンボタニシに

食べてもらうようにします。

ジャンボタニシの食害を抑えることができそうです

昨年はジャンボタニシの食害で圃場の3分の1が被害のため空間が出来てしまっていたのですが、本年は水位を稲の生長に合わせて深くしたのでジャンボタニシは稲の苗ではなく雑草を食べています。

あぜの草刈りした草を田の中に投入すると直ぐにタニシが集まり草を食べてしまいます。

これまではあぜの側いっぱいまで植えていた苗をあぜから30㎝離して植えましたので雑草が圃場に入らないで作業性が上がりました。

雑草が生えてきました

7/15

水位が低くて水没しなかった場所に草がはえてきました、写真では少し水がありますがジャンボタニシが活動できず雑草が食べられずに残ってしまいました。

ほかの大部分は草もなく順調なのですが除草をしないといけません。

 

ジャンボタニシが活動している場所は雑草は全くありません。

 

7/19

除草機で3列づつ株の間の雑草を除草します、Uターンする時が持ち上げるのでかなり重たくて大変でした。

雑草が生えている場所を全部除草しましたが、株と株の間に生えた雑草は除草できません。

横から見ると株の間の雑草が残っているのが良く分かりますが、猛暑のためここまででギブアップです。

順調に生育しています

田植え直後の苗、タニシの食害防止のため水位はギリギリ下げてます。

6月19日 田植え3日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

定着してきました。

上の写真と同じ苗です

7月2日 田植え後 16日

この位育つとタニシの食害の恐れは通常無くなります、ところが今年は小指のつめくらいの大きさのタニシが稲の根元についています。

7月9日 田植え後23日

慣行栽培と比較すると成長は遅いのですが自然栽培では肥料が根元にないので深く根が広がっていく途中です、生育は8月には慣行栽培に追いつき出穂は慣行栽培と同じ時期になります。

毎年この時期は気をもみますね。

7月11日 田植え後 25日

米つくり体験報告 2

木村式自然栽培水稲レポート  №2

前回は田植え前の代掻きまで報告いたしました、今回は田植え以降の報告です。

 

6月16日当初予定より10日遅れで田植えとなりました、会員参加者は2名でした。

田植えの水位は土がかろうじて出る程度まで下げて作業を行います。

 

日置副理事長の8条植えの田植え機で行い約2時間で完了しました。

 

 

 

 

ジャンボタニシ対策として田植え後2週間をめどに水位を下げて活動をおさえています。

これからジャンボタニシと雑草をいかにうまくバランスを取れるかがポイントです。

 

 

6月18日田植え後2日 水位下げていて田植え機の車輪痕がクッキリ

 

 

田植えから1週間 623日 ようやく苗が活着してきました。

 

 

田んぼの中にはカブトエビが発生

 

 

 

6月23日 

水路に水が来ないで水位が下がりすぎ、雑草の発生が心配な状況。

苗の育ちも心配。

 

 

 

7月2日 田植えから16日目 上の写真と同じ場所、

 

だいぶ苗が大きくなり根本が黒くなり分蕨が始まりました。

 

 

 

水が来ない場所は雑草が伸びてきました。

 

 

タニシに食べてもらいたいのですが水がないと動けません。

 

水がある所ではジャンボタニシの駆除を行っています、

バケツに4杯駆除しましたので今年は極端な食害が発生していません。

 

 

米つくり体験報告 1

木村式自然栽培水稲レポート  

 

本来ならば現地で説明や作業を行うのですが新型コロナウイルス対策のため

共同作業は中止しているので本年度の体験田の様子を報告いたします。

本年は2019年の不作を反省して新たに下記の取り組みをいたします。

1.ジャンボタニシ対策

  田んぼの隅に溝を掘りジャンボタニシを集める。

  あぜの盛り土を除去して隠れ場を無くす。

  田植え直後は水位を下げてジャンボタニシの活動を押さえる。

  ジャンボタニシがたくさんいる場所は駆除する。

 

. 新型コロナウイルス対策

  流行が落ち着くまで共同作業は行わないで参加者に状況を報告する。

 

 

レンゲがたくさん開花しました、自然栽培開始後23年目には圃場全体にレンゲが

開花していましたがその後次第に花が無くなっていました。

土壌の変化が原因と考えていましたが今年突然レンゲの花がたくさん開花しました。

 

 

圃場下側2枚の圃場の密度が高い(レンゲの種は蒔いていません、写真中央に畔)

 

レンゲの後にはかずのこ草が繫茂しているが水稲栽培には漉き込んでしまうので

影響がありません。

 

 

荒起しの前に土を乾燥させるために水路を掘削しました。

 

コンクリートのあぜに歩きやすく草刈りもやりやすいよう土をかぶせていましたが

タニシの隠れ家になり雑草も茂るため元の状態に掘り出しました。

 

 

荒起こし完了です、あぜに沿って掘った溝が埋まってしまった。

 

 

関開けの初日1時間ほど水がきたがその後上流の田に注水のため水が来ませんでした。

あぜ沿いに再度溝を掘って入水を待ちました。

田植えの案内をした6月6日(土)は乾いた田圃を前に参加者3名で日置副理事長が説明して

解散しました。

 

申し訳ありませんでした、水が来ないとどうしようもありません来年はうまく日程を調整

します。

 

6月8日にようやく水が入りだしました。

 

急いで代掻きの準備です。

 

 

代掻き完了です、田植えの時には水位を下げますがちょっと絵画風な写真をアツプ。

今年は東郷川の水量が少なく水路に水が流れて来ないので今後も心配です。

 

ジャンボタニシは圃場に水が入ると土の中から出てきます、今年も暖冬のためたくさん

越冬した予想通りにかなり多くタニシが湧くように現れてきました。

 

 

参加者募集

NPO法人鳥取県木村式自然栽培実行委員会は、今回で8年目となりました「自然栽培で米づくり体験」参加者募集をしています。

無理ない作業で田植えから稲刈りまで無農薬・無肥料で米を作ります。  

6月上旬の田植え作業から除草作業を23回、10月に稲刈り・天日干しと脱穀を体験できます。

農業が初めての人、お子様連れのお母様や安全な食品に関心がある若い女性の方から会社勤めの方など色々な皆さまと一緒に栽培を体験していただきます。

家族連れで参加いただいた子供さん達は田圃の中に入って自然栽培ならではの田圃の中の豊かな生き物を観察し、農作業をして良い経験となったこと喜んでいただいています。

 

 本年度につきましては、おおむね作業をこちらで行わさせていただきます。見てみたいという方はお越しいただけるようにご案内いたしますが、3密を避けるため作業体験ができない場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

安心・安全・おいしいお米を自分で栽培したい

米づくりの経験はないが体験してみたい

木村式自然栽培を学びたい

自分で作った米を食べてみたい

無肥料・無農薬栽培を体験・確認してみたいなど

 

皆様の参加をお待ちしています。

 

<参加条件>

・計画された作業(田植、除草、稲刈り、水管理)に参加できること(参加可能な限り参加、強制や義務はありません。もし参加できなくても大丈夫です、見学可

・当NPO会員であること(正会員か賛助会員)

・参加費15000円(収穫後30kgの玄米をお渡しします)

・収穫した玄米を1kg400円で購入できます(希望者多数の場合購入量を調整します)

・募集人数15名程度(家族・グループでの参加も可)

 

住所・氏名・連絡先を下記当会事務局までメール・FAX・電話でお申込みください。

 

申し込み先    NPO法人鳥取県木村式自然栽培実行委員会

 

     〒682-0041鳥取県倉吉市河北町141 パルス建設内

            E-mail totorikimura@gmail.com
TEL
 090-3638-3198(竹内)

 

             FAX 0858-47-4031